Light and time in Oharano / 大原野の光と時間
​
​『光と時間』は、私が京都・大原野に滞在し、毎日目で見て、手で描いたシーンの集大成である。散歩で拾った花、窓の外の空と山、そして出会った人々。私は彼らの光を目で受け止め、その時間を絵として捉えようとした。肖像画を描いている間、私たちは30〜40分程度、お互いの目を見つめ合いながら向き合う。対象の光は私の瞳孔を通過し、私の光も彼らの目に入る。私たちは無言で光を交換し、一緒にいる時間を静かに感じ合う。 そうして描かれた絵は、単に一人の顔を写すことを超えて、私たちが同じ時間内に存在し、お互いを認識しあった証明となる。
私は2ヶ月間、大原野に滞在し、ここに住む人々と出会い、話をし、時には彼らが働く現場を一緒に歩いた。それが、一人の絵描きとして私にできることである。

会期
6月20日（金）〜6月22日（日）　12:00〜17:00

場所
2会場同時開催
・Oharano Studio Gallery　
​・ホテル京都エミナース
​
記念プログラム①　Jang Geon-yulによる似顔絵ライブドローイング＆ダンス音楽セッション
6月21日（土）13:00〜16:00　（第一部 13:00〜／第二部 14:00〜／第三部 15:00〜）
場所：Oharano StudStudio Studio Gallery

記念プログラム②　Jang Geon-yulによる似顔絵ライブドローイング
6月22日（日）13:00〜16:00
場所：ホテル京都エミナース

Jang Geon-yul
日常の中で出会う花や植物を対象として扱う韓国の芸術家である。作品ではそれらを、環境による変化を受け入れた多彩な姿として表現している。また、対象を固定され、完成されたイメージとして認識するのではなく、点、線、面、色、形の造形的要素として受け止める。2ヶ月間のレジデンス期間では、たくさんの地域の人々に出会い、豊かな自然環境にインスピレーションを受けながら、絵を描いた。

Oharano Studio Gallery 滞在期間 2025年4月15日〜2025年6月26日
「京都OSGスタジオAIR」は、アーティストが京都・大原野に滞在することで、この土地の豊かな自然や歴史を知り、地域のリサーチや地域の方との交流を通して、芸術作品の制作や発表を行う滞在プロジェクトです。今回、2人目のアーティストとして Jang Geon-yul が制作発表します。

Drawing