『第4回NEWギャラリー展』
7/14[日] 14:00- [出入り自由] [カンパ制]
会場:OHARANO STUDIO GALLERY
新たなギャラリーでのイベントとして、
新たなギャラリーが集まる場所として、
誰もが、どんなスタイルでも参加できる即興セッションイベント『NEWギャラリー展』を企画しました。
主催:波多野円香
(OHARANO STUDIO GALLERY)
[email protected]
7/14[日] 14:00- [出入り自由] [カンパ制]
会場:OHARANO STUDIO GALLERY
新たなギャラリーでのイベントとして、
新たなギャラリーが集まる場所として、
誰もが、どんなスタイルでも参加できる即興セッションイベント『NEWギャラリー展』を企画しました。
主催:波多野円香
(OHARANO STUDIO GALLERY)
[email protected]
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第4回NEWギャラリー展 REVIEW
第4回目は少人数だったこともあり、全員が全員の目に見える範囲で音や動きを発する時間が長く、表現を通した交流がより濃いものとなっているように見えた。
今回のメインとなったのは「歩く」をテーマにしたリサーチ。「歩く」に対して、参加者それぞれが状況や時間を考えてカードに書き込む。そこで生まれた「歩く×○○」の組み合わせから、音や動きを研究。
前回が大人数で湧き上がる時間だったのに対して、今回は少ない人数で緻密に積み重ねる時間となっていた。
[Research]
このリサーチは、秘密劇場ミラネリのカナールミランさんのアイデア。「歩く」に場面や状況を付加して、そこから表現を生み出すというもの。今回の参加者からは、ダンサー1人と音楽1人のペアが2つできたので、片方は「歩く×深夜」、もう片方は「歩く×モヤモヤした時」で、しばらく探求。
その後、ショーイング。発表者はどこに「深夜」や「モヤモヤ」を織り交ぜたのか、見る者はどこにそれを感じ取ったかなどを交流する。
部屋の中央で光るライトが月明かりに見えたり、夜明けの太陽に見えたりした。
[Session]
それぞれのショーイングを終えた後、全体でセッション。
始まりだけは、「歩く」をテーマに、ダンサー2人がお互いを模倣しながら動くという縛りをつける。そろっている部分が見えることや、「合わせている」ということが伝わる表現は、「作品らしさ」を喚起させる要素になっているように思われた。
壁にもたれながら、その壁をひっかくようにして音を鳴らす参加者も。うつろな表情でそこにいた彼女は、次第に声を出して場に入ってきた。その声が次第に大きくなり、叫びに変わり、のたうちまわるような動きまで加わっていく。
日常性の皮をめくった先に、こんなにも狂気的なものが隠れていたのか、と衝撃を受ける時間だった。
そこに、男性ダンサーがするすると絡んでいく。座布団や扇風機などの日用品にもアプローチして、あくまでも日常と地続きの地点にいながら叫び続ける彼女に対して、日常から一定の距離をもつダンス的な動きが混ざっていく。人間でなくなった人間と、人間に見えるが人間ではない何かが、同居しているように見えた。
偶然ギャラリーを通りがかった方が、しばらく私たちを目撃していた。少しイベントの説明をさせていただいたが、その上で結局何をしているのかは分からない、と笑っておっしゃっていた。その認識ほど正確なものもないのかもしれない。
波多野円香(OHARANO STUDIO GALLERY)
第4回NEWギャラリー展 REVIEW
第4回目は少人数だったこともあり、全員が全員の目に見える範囲で音や動きを発する時間が長く、表現を通した交流がより濃いものとなっているように見えた。
今回のメインとなったのは「歩く」をテーマにしたリサーチ。「歩く」に対して、参加者それぞれが状況や時間を考えてカードに書き込む。そこで生まれた「歩く×○○」の組み合わせから、音や動きを研究。
前回が大人数で湧き上がる時間だったのに対して、今回は少ない人数で緻密に積み重ねる時間となっていた。
[Research]
このリサーチは、秘密劇場ミラネリのカナールミランさんのアイデア。「歩く」に場面や状況を付加して、そこから表現を生み出すというもの。今回の参加者からは、ダンサー1人と音楽1人のペアが2つできたので、片方は「歩く×深夜」、もう片方は「歩く×モヤモヤした時」で、しばらく探求。
その後、ショーイング。発表者はどこに「深夜」や「モヤモヤ」を織り交ぜたのか、見る者はどこにそれを感じ取ったかなどを交流する。
部屋の中央で光るライトが月明かりに見えたり、夜明けの太陽に見えたりした。
[Session]
それぞれのショーイングを終えた後、全体でセッション。
始まりだけは、「歩く」をテーマに、ダンサー2人がお互いを模倣しながら動くという縛りをつける。そろっている部分が見えることや、「合わせている」ということが伝わる表現は、「作品らしさ」を喚起させる要素になっているように思われた。
壁にもたれながら、その壁をひっかくようにして音を鳴らす参加者も。うつろな表情でそこにいた彼女は、次第に声を出して場に入ってきた。その声が次第に大きくなり、叫びに変わり、のたうちまわるような動きまで加わっていく。
日常性の皮をめくった先に、こんなにも狂気的なものが隠れていたのか、と衝撃を受ける時間だった。
そこに、男性ダンサーがするすると絡んでいく。座布団や扇風機などの日用品にもアプローチして、あくまでも日常と地続きの地点にいながら叫び続ける彼女に対して、日常から一定の距離をもつダンス的な動きが混ざっていく。人間でなくなった人間と、人間に見えるが人間ではない何かが、同居しているように見えた。
偶然ギャラリーを通りがかった方が、しばらく私たちを目撃していた。少しイベントの説明をさせていただいたが、その上で結局何をしているのかは分からない、と笑っておっしゃっていた。その認識ほど正確なものもないのかもしれない。
波多野円香(OHARANO STUDIO GALLERY)
〈次回予定〉
『第5回NEWギャラリー展』
8/18[日] 14:00- [出入り自由] [カンパ制]
会場:OHARANO STUDIO GALLERY
主催:波多野円香
(OHARANO STUDIO GALLERY)
[email protected]
※終了しました